今回は、タイトルの通りMySQL のバージョンアップをおこないたいと思います。
なお、説明で使用するホスティング会社は GMOペパボ株式会社「ロリポップ!レンタルサーバー」で紹介をします。
データベースの更新はくれぐれも慎重におこなってください。
バージョンの確認ですが、WordPress 管理画面にある「ツール」の「サイトヘルス」を選択します。
その中の「情報」タブを選択します。この中に各項目の情報が閲覧できるようになっています。この項目にある「データベース」を選択します。
記載されている「サーバーバージョン」を最新のバージョンに更新することになります。
目次
作業前の準備
それでは、作業前に WordPress のバックアッププラグイン「BackWPup」などで念のためにバックアップを取りましょう。(取らなくてもいいよって方はそのまま作業に移行)
次に、テキストエディターを用意しておきましょう。(あるよって方は無視してください。)
おススメのテキストエディタは「Notepad++」は日本語対応で使いやすいと感じています。
「Notepad++」オープンソースで開発されているプログラマー向けのテキストエディター
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/notepadplusp/
あとは、「TeraPad」もメモ帳にない機能がたくさんあっておススメ。
「TeraPad」無料のテキストエディター
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/terapad/
MySQL データベースにログイン
まず、ホスティング会社(ロリポップ!レンタルサーバー)にログインします。
次に、左の管理画面から「データベース」を選択します。
画面内にある「操作する」を選択して「phpMyAdmin」を選択します。
それから、ログイン画面で以下の情報を入力してログインします。
MySQL データベースのエクスポート
それでは、データベースをエクスポートして新しいデータベースに移行する準備をおこなっていきます。
まず、上部にある「エクスポート」を選択します。次に、順番に項目を設定します。(ちょっと設定するだけ)
エクスポートの方法
デフォルトでは「簡易」になっているので、「詳細」に変更します。
データベース
ここでは、エクスポートしたいデータベース名を選択してください。
出力
次に、「出力」に関して特に変更する箇所はありません。
フォーマット特有のオプション
ここも、特に変更する箇所はありません。
生成オプション
それでは「生成オプション」ですが次の2か所にチェックを入れます。
データ作成オプション
次に、「データ作成オプション」です。ここも設定する必要はありません。
エンコーディングへの変換
最後の箇所も、特に設定する必要はありません。そして下部にある「エクスポート」を選択して適当な個所に保存しましょう。
MySQL 新規データベースの作成
それでは次に、ロリポップ!レンタルサーバーの管理画面にある「データベース」を選択して新規データベースを作成します。
作成画面では以下の内容を決めます。
データベース名、接続パスワードは作成ルールに基づいて任意でお願いします。また、後の作業で使用するため、メモ帳などに記録すると便利です。
エクスポートファイルの修正
そして次は、エクスポートしたファイルを一部修正します。これは、インポートする新規データベース名に変更する作業になります。
まず、エクスポートファイルをテキストエディターで開きます。メモ帳での編集は文字コードの関係でやめておいたほうが良いでしょう。
-- データベース: `新規データベースに変更1`
--
DROP DATABASE IF EXISTS `新規データベースに変更2`;
CREATE DATABASE IF NOT EXISTS `新規データベースに変更3` DEFAULT CHARACTER SET utf8mb4 COLLATE utf8mb4_general_ci;
USE `新規データベースに変更4`;
編集箇所は、【データベース:】と記載のある位置です。ここにある「データベース名」が記載されているので、新規データベース名に変更します。(4か所)
変更したら、保存しましょう。これで編集作業は完了です。
MySQL 新規データベースにインポート
では次に、先ほど編集したエクスポートファイルを新規データベースにインポートします。
まず、ロリポップ!レンタルサーバーの管理画面にある「データベース」を選択して先ほど作成した新規データベースを選択します。
そして、「操作する」を選択して「phpMyAdmin」を選択しましょう。ここで先ほど作成した、パスワード、作成するサーバーを選択します。
次に、上部から「インポート」タブを選択します。
参照から、先ほど編集したエクスポートファイルを選択します。
最後に、下部にある「インポート」を選択します。
これで、更新されたMySQL 移動先が出来上がりました。
ここから先、サーバーに直接影響が及ぼすため今以上に慎重に作業しましょう。
wp-config ファイルの修正
それでは、実際に新規データベースの移行作業に移ります。
まず、ロリポップ!レンタルサーバーの管理画面にある「ロリポップ!FTP」を選択します。または、FFFTP などでFTPサーバーにアクセスします。
過去の記事:「FTPソフトの定番FFFTPを使ってみる」はこちら
次に、ルートフォルダにある「wp-config.php」ファイルを選択します。(今回はロリポップFTPで直接編集します。)
そして、「wp-config.php」ファイルのパーミッション(権限)を変更します。
デフォルトでは、パーミッション値は「400」になっているはずなので、一時的に「600」に変更します。
そして、ファイル内の編集をおこないますが編集箇所は以下の箇所になります。
以上の編集箇所に誤りがないことを確認したら「上書き」を選択しましょう。それでは、パーミッションをもとの「400」に戻しておきましょう。
これで新規データベースの更新は完了になります。
確認する
それでは最後に、新規データベースに更新されたか確認します。
WordPress 管理画面にある「ツール」の「サイトヘルス」を選択します。
その中の「情報」タブを選択します。この項目にある「データベース」を選択します。
無事、サーバーバージョンが更新されていることが確認できました。以上で全ての作業が完了です。
まとめ
いかがだったでしょうか。作業工程はそれほど多くありませんが、慎重に作業しなければならいので気を使います。
正直なところ、無理に「MySQLバージョンアップ」データベースの更新はしなくてもよいのかなとは思います。
また、今回の作業は「ロリポップ!レンタルサーバー」を基に紹介しましたが、他のホスティング会社でも大体同じ流れだと思うので参考になれば幸いです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
コメント